前回は、VMS(ビデオマネジメントシステム)についてお話しました。今回は、レコーダーとVMSの違いについてお話します。
それは、入社して1週間後の初出張の時でした。展示会でお会いした某メーカーの方に、ベテラン営業マンが自社の商品説明を始めました。
「レコーダーとの違いは、サーバ型のシステムで…」
「この部分でしたらVMSよりレコーダーをオススメしております」
言葉の節々に“レコーダー”という言葉が出てきます。システム会社、ソフトウェア会社のイメージを持っていた私は、
「なんで、レコーダーが関係するんだ?何か音声でも録音するのか?」
※それは、ボイスレコーダーです※
「そもそもなんでハードウェアと比較するんだ?」
そんなことを考えていました。恥ずかしいことにレコーダーすら知りませんでした。
後でわかりましたが、レコーダーは録画専用機。基本的な仕組みは一般のご家庭にあるHDDレコーダーと同じです。それに監視カメラを繋ぐと映像が録画できます。また、モニターを繋ぐとリアルタイムの映像が確認できるというものでした。
一方、VMSは、サーバにインストールするタイプのソフトウェア。サーバとカメラをネットワークでつなぐことで、映像を録画できます。モニターに繋ぐとリアルタイム映像を確認できます。
「・・・あれ?HDDレコーダーがサーバに置き換わっただけで一緒じゃん!!」
って思われた方います?
レコーダーとVMSは似て非なるもの。主に「拡張性」の部分で大きく異なります。
次回は、レコーダーとVMSが活躍する場面や具体的な機能をご紹介します。